インド人は水牛を食べる

牛肉を食べないイメージの強いインドですが、

めっちゃ食べてます。(年間消費量、日本の2倍)

 

nondetabete.hatenadiary.com

 

 

牛を神聖な生き物として崇めるヒンドゥー教ですが、

水牛に関しては真逆で、悪魔の化身とされています。

水牛の角が悪魔の角のようだからという、ルッキズム

 

 

インドやネパールで牛肉といえば、水牛の肉のことで

水牛は食べてもOK。 水牛の飼育頭数、インド世界一。

 

 

 

☟ とても良い記事。

 

chainomad.com

 

この記事によると、インドでは13人に1人が牛肉を食べており

ヒンドゥー教徒人口の2%、1250万人が牛肉を食べています。

イスラム教徒人口の40%、6340万人が牛肉を食べています。

キリスト教徒人口の26%、650万人が牛肉を食べています。

仏教徒人口の9%、60万人が牛肉を食べています。

 

 

インドの人口約8割を占めるヒンドゥー教徒

牛肉は、いまだ社会的にデリケートな問題で、

屠殺禁止の州では、基本的にタブー案件。

クリスチャンの多い地域ならば、比較的安全に

牛肉が食べることが可能とのこと。

 

諸外国の占領地が多かった南インド、それから

イギリス政府の宣教活動が成功した極東インドが、

それに該当します。

 

 

南インドの玄関口、チェンナイ(旧マドラス)。

そのチェンナイに、かつての植民地時代の都市名、

マドラス」が名前に付いた料理があります。

 

 

 

ビーフマドラス

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水牛でつくりました!  水牛肉はレア食材です!

 

 

ビーフマドラスという名前ですが、日本でも有名な

マドラスチキンカレーとは根本からレシピが異なり、

スパイスをドライローストしたロースティな香りが

印象的な仕上がりになります。 

 

つまりは、チェティナード料理っぽい、です。

 

 

 

余談ですが、イギリスの植民地支配って酷い話で..

 

①占領者という社会階層の最上位にいることを棚に上げて、

インドの身分制度カースト制を野蛮な悪習だと批判。

 

カースト制を植民地支配の正当化に利用したことで、

インド社会のカースト化が進行した。

 

③元々は、弾力性のある身分制度だったカースト制が、

これにより固定的で不平等な階級制度へと悪変した。

 

④さらに、植民地支配で得た富の多くをイギリス本土へ

移送したことで、インド国内が貧困化。 

 

⑤困窮する社会の最底辺層、低カースト民や不可触民に

対して、階級制度がないキリスト教への改宗をうながす。

 

⑥改宗→帰属意識がインドからキリスト教文化圏に移行、

により、イギリスの統治に従順な社会構成員へ洗脳。

 

やり方がえぐい。