日本のサグチキンと海外のサグチキン
インドカレーの中でも人気が高いサグチキン。
ほうれん草などの青菜を使った緑色したカレーですが、日本語で
”サグチキン”と画像検索したら、こうなります。
一度は、どこかのカレー店で見たことがあるようなサグチキンたち。
しかし、英語で "saag chicken" と画像検索すると、このような結果に。
はい、全然違います。
日本の常識は、世界の非常識 ?
上と下のサグチキンは、一体なにが違うのでしょう。
日本で一般的なサグチキン(最初の画像のもの)は、下に比べ...
① 鶏肉の量が圧倒的に少ない。
② ニンニクや玉葱などの香味野菜の炒め具合が足りない。
③ 水分量が多い。
鶏肉の量は、一目瞭然。
コストダウンのために量を減らしてるのかもしれませんが、
減らすとグレイビー(ルー)に出る鶏肉の旨味が少なくなります。
香味野菜の炒め具合は、グレイビーの色合いから判断が可能で、
炒めれば炒めるほど茶色になり、味にコクが増します。
水分量は、見た目から想像するグレイビーのトロミ度で推測。
④ 生クリームの使用量が多い。
⑤ 生クリームの後がけ。
⑥ 生クリームで描いた模様。
ほうれん草の緑色に生クリームの白色が混じるので、
生クリームが増すほどに、黄緑色や鶯色になっていきます。
深緑のほど青菜の比率が高く、茶色が混じた緑色なら、香味野菜を
しっかり炒めている証拠(もしくは青菜ピューレの量が少ない)。
生クリームの後がけ&模様に至っては、なんだかもう
カレーというより、ポタージュスープの見た目です 苦笑
味の方向性が異なる、ふたつのサグチキン。
当店は、ポタージュ路線ではないサグチキンを支持します。
チッキチチー
今回のサグチキンは、前回や前々回よりも更に、香味野菜をガッツリ
炒めてコクを出し、生クリームも水も少なめのこってり路線。
もちろん鶏肉の量はケチらずに。 今回の青菜は、いつものホーレン草に
加えて、芥子菜とケールも入れて、重層的な風味の青々しさに ♪