36年と9年

英国の小説家トーマスハーディ(1840−1928)。
氏が住んでいたドーチェスターには、エルドリッジポープという
名前のビール醸造所があり、その一族のひとり、アルフレッド
ポープとは、茶飲み友達だったそうです。



そんな関係もあり、ハーディの没後40年を記念した式典で、
この醸造所から、あるビールが限定醸造されます。

小説家の名を冠したビール「トーマスハーディーズエール」。 


ハーディの小説” トランペットメジャー ”の中で書かれていた、
秋の黄昏のように輝き、火山のように活発な”ストロングビール”の
味わいを復活させたビールです。


このビールは大変な人気を博し、その後も醸造される銘柄となります。
(そのお蔭で僕も海外オークションより入手でけた ♪)



■ Eldridge Pope / Thomas Hardy's Ale  1981

写真のトーマスハーディは、1981年に醸造された36年熟成品。
グラス売りにて提供致します! 



このビールを醸造していたエルドリッジポープ醸造所は、1999年に
この銘柄の醸造を終了、2003年には醸造所自体が閉鎖に。 


その後、オハンロン醸造所(英)にレシピが引き継がれましたが、
そこでもトーマスハーディエールの醸造は2008年に終了...



■ O'Hanlon Brewing / Thomas Hardy's Ale 2008

こちらの写真のビールは、オハンロン醸造所の2008年ヴィンテージ。
そう! 今ならこれら歴史的なこの子たちを飲み比べできます!
垂直テイスティングってやつ。



円熟のエルドリッジポープの36年熟成。
若いオハンロンの9年熟成。  
双方ともグラス売りです。 比べたらば、引き立つ相違。  
’81先生、圧倒的よ。