ポルトガルが影響を与えた料理 @マカオ

良くも悪くも占領地の食文化へ影響を及ぼした、

植民地主義の時代。 

 

 

中南米の国々には、征服側からのスペイン料理と連れてこられた

奴隷側からのアフリカ料理との双方が影響を及ぼし、列強の一角

ポルトガルに関しては、属領のインド・ゴアでポークビンダルー、

属領のマカオではガリーニャ・ア・アフリカーナという料理を、

結果的に産み出すこととなった。

 

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ガリーニャ・ア・アフリカーナの考案者、ポサーダ・デ・マカオ

料理人アメリコ・アンジェロ氏。

 

 

はい、そのガリーニャ・ア・アフリカーナの写真。 ピリ辛ですぞ。

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ガリーニャ・アフリカーナは、かつてポルトガルが植民地支配していた

地の食材(マラッカ王国の黒胡椒、アンゴラモザンビークのピーナッツ、

インドのココナッツと香辛料、本国ポルトガルのパプリカ)を融合させた

歴史ロマンがあふれる料理です ♪

長き航路の途次に、停泊したポルトガル領の食材を集めて、作成──

なんて妄想したら、もお脳内に汽笛がブフォーと木霊すること必至。

 

 

レシピによっては、マカオと隣する中国の広東料理の影響(五香粉や

醤油)も見受けられます。 料理は、美味い美味くないだけではなく、

知的好奇心をも満たしてくれる存在。 十全に浪漫を感じてください。

ご注文お待ちしております。

 

 

予告

ガリーニャ・アフリカーナとよく引き合いに出されるアフリカ料理

galinha piri piri(peri peri)は、ポルトガルの影響を受けた料理で、その

料理がポルトガル領インドのゴアへ渡り、また違う鶏肉料理へと

変化を遂げます。 

ポルトガルがゴアへ及ぼした影響は、ポークビンダルーだけに非ず。

それは次回に。 続きます──