飲食店を襲う二つの「大変」、今後の見通し

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4月で客足がドン底に落ちた松山の夜の街。

コロナショックで飲食店を襲う2つの「大変」について、

自分のアタマを整理するため、書いておく。

 

 

ひとつめ。

客足が遠のいている現在が、大変。

 

4月に入って一時休業するお店が激増。

その理由は、自粛の協力は勿論のこと、急減少した売上と

出ていく固定費とのバランスを考えた上での経営判断

休業することで、従業員は休業手当か雇用調整助成金を受け取り、

事業者は、これまでの蓄えか、無利子融資を借り入れるか、

緊急経済対策で予定される給付金(中小200万、個人事業主100万)で凌ぐ。

 

 

なんとか持ち堪えられるお店、意外と多いっぽい? 

ただし、それは新型コロナが早期に終息した場合のみ!

  

 

専門家やWHO関係者の発言として、コロナの終息には1年以上かかる恐れが

あると、産経ニュース等が報じた。 

https://www.sankei.com/world/news/200403/wor2004030039-n1.html

 

もちろんこれは、世界的に終息するのが1年という話で、日本国内の終息ではない。

飲食店経営者からすれば、終息≒自粛緩和の時期がとーても重要。

1年も休業し続けて潰れないお店があると思って? ないない。

 

 

終息するのは、緊急事態宣言を終える予定のGW明け? 違うでしょう。

 

仮に予定通りに終わったとしても、緊急事態宣言の期待されている効果って、

「医療への負荷を抑える」と「爆発的な感染者の増加を回避」、

クラスター対策による封じ込め」、「感染者増加のピークアウト」なので、

宣言が解除されても、完全な自粛解禁にはならない。 

つまり、客足が回復する見込み薄っす。 かっこ内は安倍首相記者会見文より

 

 

GW明けに感染者の増加が止まってなかったら、早めに見切りをつけて

廃業を決断する店が出てくるかもしれない。 家賃という出血を止めないとね。

 

 

話を戻して、パンデミックの終息する時期がいつなのか問題。

言われている話は、下記1と2の方法のどちらか、あるいは両方で

新型コロナによる死亡者と感染者が減少した時期が、終息。

 

1、特効薬やワクチンが開発・治験を終えて医療現場に届き、治療体制確保。

  

2、集団免疫。

  医療崩壊を避けるため感染速度をコントロールしつつ、感染後に回復した免疫者が

  ある意味、未感染者同士の間に壁となって感染拡大を防ぐ。

 

1で効果が期待されているアビガンは、3月末から臨床研究として患者に

投与が始まった段階。 備蓄用の位置づけで承認された薬だから、既に

70万人分がスタンバイされている。 多大な効果を発揮すれば、終息最短ルート。

 

効果が薄いなら、他の抗インフルエンザウイルス薬のオルベスコ、フサン、

イムデシベル。 短期で新薬開発は難しいから、当面既存の薬で対処の方針

なんだろうけど、効果が薄ければ終息が長引く。 2も長期戦。 厳しいね。

 

 

長期戦になった際の奇策を閃いた。

仮に、一年近く自粛が続いた場合、一度閉店し、終息後に同じ場所で開店することで、

その間の家賃支払いを避けるという、博打な離れ業はどうだろう? 

終息までの間に新規開業するお店なんてまず無いだろうし、余程の好立地やブランド

価値のある有名店でもない限り、しばらく自分の店の内装のまま。 

終息後に再契約し、お店再開。 他の誰かにテナント入られたらアウトだけどwww

 

とゆう話をし、だから一定期間家賃がないより、家賃下げた方が良くないですか、

つーて、不動産へ家賃交渉に行ってきたぞ 苦笑

 

 

 

 

ふたつめ。

ひとつめより、こちらの方が大変。

 

 

それは、コロナショック後の外食環境ビフォーアフター

 

今回のコロナウイルスは、エンデミック(一定の地域に一定の割合で罹患が発生)

な存在になると見られている。 ということは、年内は当然、来年以降も、

新型コロナウイルスとのお付き合い。 ワクチンが開発されたとしても、

ウイルスの変異を防ぐために、国としては感染拡大は避けたい。 

感染力はSARSの360倍! (←コロナが世界をここまでの事態へ陥れた主因)

 

 

ということは、やんわり飲み会自粛ムード、あるいは自粛は求めないけど

消極的に(少なめに)してね、という雰囲気が、数年続くかも。

 

結果、バー業界がV字回復がするのは困難で、良くてしの字回復どまりかも。 ひー

 

 

以上、二つの「大変」な状況を踏まえ、どうするか?

とりあえず寝る! ぐー

 

 

 

....じゃ、なかった。 続ける。

 

わりかし悲観的な見方をしてるけど、楽観視してる部分もある。

「終息≒自粛緩和」である点。 

 

個人的な予想として、終息は1年前後かかるかもしれないけど、

自粛緩和は二か月半、いや、もっと短い期間かもしれないと思ってる。 

(全然ニアリーイコールじゃないね 苦笑)

 

 

根拠はこれ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57729320W0A400C2EE8000/

 

 「月平均の売上原価と販売管理費の合計額に対する現預金の額をみても、

全産業の2,7か月分に対して宿泊業や娯楽業は2,5ヵ月、飲食サービス業は

1,4ヶ月分しかない。」 日経電子版

 

 

そして、先日のNHKクローズアップ現代

出演したマテックス証券チーフアナリストの調べによると、

中小零細企業の現預金は、製造業2,5か月、飲食サービス業2,1か月、

小売業1,5か月、宿泊業1,1か月。 全産業では、2,4か月だという。

 

 

これらの期間を過ぎれば、その産業でバタバタ倒産する企業が出る。

それを避けるために、自粛要請は2,4~2,7か月以内で緩和されるはず。

 

コロナで死ぬか、経済が死ぬか。 

 

 

武漢のロックダウン解除が2か月半だった理由も、これが一因だと思ってる。

コロナの死亡者減らしても、倒産で自殺者が増えたら、意味ないもんね。 

 

最も社会にダメージのない、絶妙なバランスの期間が、2か月半。

日本の感染者数は、G7各国の中でも最も少ない。 感染増加を抑えれば、

2か月半より早く自粛緩和もあり得る。 

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200408/k10012374161000.html

武漢解除後の人の動きは、日本がゆく道。 

 

 

 

まとめ。

 

飲食店存続の指標は、「自粛緩和までの期間」と「緩和後の客足」の如何。

前者は、緊急事態宣言期間内の感染者推移に注視し、減少すれば早くて

1ヵ月半。 しなければ3ヵ月弱。 

もし、その期間を持ち堪えられるなら、後者の売上げ見込みをソロバン。

自粛緩和後に「しの字」をどこまで「V字」に回復させるか、経営施策について

考えを巡らせたらいい。

 

 

同じようなことをリーマンショックのときにも考えてた。 

結果は、お客さんはみんな知ってるじゃろ? 

何も浮かばなかった! 大変!