監獄の密造酒、プルーノ
イカれた酒をつくる者がいたものだ。
プルーノ、それは監獄ワインやトイレワインとも呼ばれている酒。
刑務所では手に入らないアルコールドリンクを欲するあまり、
看守の目を盗み食事をくすね、部屋に持ち帰り、便所やベッド、
ゴミ箱などに隠して醸造したお酒。
つまり、囚人の、囚人による、囚人のための酒、それがプルーノ。
wikipedia「Pruno」 https://en.wikipedia.org/wiki/Pruno
小説や映画の中だけの世界だと思ってはいけない。
2020年(今年だ!)カリフォルニア州にあるサンタリタ刑務所で、
プルーノが押収された。 その量、なんと200ガロン(約757リットル)!
自家醸造が合法の国だけあって意識が高く(?)、種々雑多で多量のプルノ。
無論、原材料が囚人の食べ物という制作上の自由度も、無縁ではない。
アメリカの刑務所の食事
https://www.themarshallproject.org/2015/07/07/what-s-in-a-prison-meal
ワインや日本酒などと異なり、使用材料に制限が無いはずのプルーノだけども、
何故だか殆どのHomemade Prunoレシピは、「オレンジ・ケチャップ・角砂糖・
カビの入ったパン・靴下を、ビニール袋に入れて発酵」がマストという縛り。
ある意味で、牢獄(不自由)。
厭わしいが、それで造ろう。
テッテレー
最低限に必要な「美味しい」のため、かび付きパンとか靴下は不使用。
不衛生な便所やゴミ箱などの場所でも造らない。
それらの結果、「胆汁風味のワインクーラー」と形容されるプルーノの味は、
表現できていませんが、フツーに美味しいです。 ぐふふ