ジャイアンシチューを美味しく作るには?

カクテルの試作で失敗する原因のひとつに、

「材料過多」があります。 

 

その材料、味的に入れる意味あるのー?とか

入れなきゃ美味しかったのにー、てやつ。

 

 

こうした材料過多による失敗の典型例が、

ドラえもん13巻に収録された料理「ジャイアンシチュー」です。 

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ジャイアンシチューとは、ガキ大将Jが作った特製シチューのことで、

シチューなのに、その材料が、ひき肉と沢庵、塩辛、ジャム、煮干し、

大福という意味不明で悍ましいもの。

 

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素材を入れ過ぎだよ、ジャイアン

 

 

と~ても不味そうなジャイアンシチューですが、組み合わせを

個別で見てみれば、案外、悪くなかったりします。 

 

肉と沢庵は、炒め物にすると美味しい。

肉と塩辛は、和食の酒盗焼きという料理が存在する。

肉とジャムは、鴨肉とマーマレードや牛肉とカシスなど、工夫すれば合う。

肉と煮干しは、煮干しラーメンだな。

煮干しと大福は、香川県のお雑煮。

 

 

ジャイアンは、これらをすべて一緒にしたから失敗した。

しかし、視点を変えて問うてみよう。

これら全ての材料を入れて美味しくさせるには、どうしたら

良いのだろう?  どんな料理なら美味しくなるのだろう?

 

 

ウーン

 

 

 

ウーン

 

 

 

ウーン

 

 

 

ピコーン! あ、そうだ。

 

スンドゥブ・チゲならいいんじゃね?

(シチューじゃないとか言わないで)

 

シチューといえば、日本人的にはクリームシチューを指すけど、

そもそも鍋で煮込む料理の総称のこと。 シチューと呼ばれる料理には、

ビーフシチューやアイリッシュシチューもあるし、クリームシチュー

自体そもそも和製英語の日本の洋食で、世界的にはむしろマイナー。 

なら、様々な料理にまで可能性を広げても良いよねーという暴論。

 

 

沢庵は厚みがあるように切って具材に。 いぶりがっこも良さげ。

ジャムは砂糖の代わり。 キムチ的な味に沿って味の厚みを増す感じ?

煮干しや塩辛は、出汁。 大福は、具材として入れ、お餅の部分は

問題なく相性良さそうだし、餡子の部分は辛味の中和役。

 

とゆうわけで、スンドゥブチゲなら美味しく纏まるんじゃない?

サクッと作ってみた! コチュジャンじゃなく豆板醤で作ったけど、 

ジャムじゃなくマーマレードで作ったけど ←やる気のなさが見える。

で、美味しかったですジャイアンスンドゥブ。 辛めにすると尚良し。