薬箱のドランブイ #2
薬箱のドランブイ #1 の続き。
1745年 ジャコバイト蜂起の際に、
チャールズ・エドワード・ステュアートに同行していた医師がいます。
Stuart Threipland (1716-1805)。
当時29才のこの医師が所持していた薬箱が、王立内科大学に
保管されており、ネット上のファイルで内容を確認出来ます。
Sir Stuart Threipland’s medicine chest #1
Sir Stuart Threipland’s medicine chest #2
全然理解できませヌ 苦笑
薬に詳しい方ヘルプ!
薬箱に納められていた薬草、僕が調べた範囲で下記に....
不備があれば、なんなりと申し付けください。
ミルラ、ジュニパーベリー、ペパーミント、スペアミント、ローズマリー、
大黄、アロエベラ、タマリンド、シナモン、ラベンダー、アニス、ルバーブ、
サッサフラス、サフラン、バジル、スイートアーモンド、アサフェティダ、
キャラウェイ、クローヴ、ナツメグ、ローズウッド、イワベンケイ、キナ樹皮、
ウマノスズクサ、テレビンノキ、ガーリック、セナ、ガンビール、アヘン..
リスト#1 に記されている、Elixir Proprietatis(アロエとミルラのチンキ)。
一日に二回、水にスプーン一杯の用法が一般的らしい霊酒、エリクサー。
この他にも、駆風薬としてラベンダーの蒸留酒も納められています。
あー
一応、お酒飲んでますね 苦笑
戒律で飲酒を禁じられていたとしても、薬品としては
アルコールを口にしていたとゆう事になります。
禁酒法時代のアメリカで、医師がウイスキーを薬として処方していたとゆう
事例もありますし、古き時代を感じます。
当時のカトリックの戒律、関係なくなりました 苦笑 ぐは
伝授したドランブイのレシピが、霊薬酒=薬品だったと仮定すると、
マッキノン家がドランブイを長年製造してこなかった事も、また
レシピを変更した事にも合点がいきます。
薬は、頻繁に口にするものではないし、過度の薬効がマイナスへ働く
リスクを避けるために、レシピを変更する必要がある...
目撃された、チャールズ・エドワード・ステュアートが小瓶を口にしていた姿も
恐らくは、薬箱の薬品が調合された霊薬酒だったのではないでしょうか?
...........................
さて、このスチュアート医師のメディシンチェスト。
ドランブイのレシピを伝えたとされる1746年に所持されていた薬箱では
ありませんが、ドランブイに用いられる薬草の正体について妄想を
存分に掻き立たせてくれます。
薬箱の薬草類を参考に、9年振りに
自家製ドランブイ作ってみますた ♪
ドランブイに使用された薬草について、情報がなかった当時よりは
再現度が高いと思います。 あくまで過去比較ですけど 苦笑
ドランブイのオフィシャルサイトで明示されている、クローブとサフランの
二種を加えた、計6種類の薬草を用いました。
それから、もうひとつ。
チャールズ・エドワード・ステュアートのオリジナル・ドランブイは、
ブランデーがベースだったとゆう 「稲富博士のスコッチノート」説から、
ブランデーを用いた自家製ドランブイも作成しました。
写真は、乾燥したヒースの花。
こちらの自家製ドランブイは、ドランブイの再現を目指したものではなく
シンプルにヒースの花とヘザーハニーだけを用いた、オリジナルの
ヒースの花香る自家製ドランブイになっています。
ストレートかロックで、もしくはアクアビット・ラスティネイルで ♪